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     請求項での冠詞の扱い1
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Patents(米国特許出願)

請求項での冠詞 “a” “the” の扱い1


日本人には冠詞は非常に難しいですが、文法的なことは専門書を見ていただくとして、ここでは日本語で書かれた特許をアメリカで出願するために英訳するにあたり、特有なことを幾つかまとめます。まず発明の名称 invention title ですが、タイトルの初めには冠詞は使いません。入れておいて誤訳にはなりませんが、翻訳の段階から省いた方がいいと思います(USPTO MPEP §606最後の文章参照)。

さて、明細書 specification の請求項を含まない「発明の詳細な説明」の部分では、ほぼ普通の英語の文法で大丈夫ですが、請求項 claims での冠詞の扱いは通常とは異なります。ある請求項 a claim で初めて出る名詞に定冠詞 the を付けると その名詞の記述を indefinite とみなされるからです。「定冠詞 the が付いているということは“この特定のもの”という意味になるので、ある請求項 a claim で初めて出てくる名詞に the を付けるのは間違っている」とされています。(USPTO MPEP §2173.05(e) Lack of Antecedent Basis 参照)

例えば「第一の金属板と第二の金属板から成るコンデンサー」は中学校で習った文法からすると “a capacitor comprising the first metal plate and the second metal plate” ですよね。ところが請求項 claim では first metal plate や second metal plate が始めてこの請求項で出てくる時には、これは正しくありません。 “A capacitor comprising a first metal plate and a second metal plate” が正しい翻訳となります。更に「第一の金属板と第二の金属板から成り、該第一の金属 板と該第二の金属板の間には空気の間隙がる、コンデンサー」ですと “A capacitor comprising a first metal plate and a second metal plate with an air gap between the first metal plate and the second metal plate” と、二度目に出てくる first metal plate や second metal plate に定冠詞が付きます。ここで定冠詞 the の代わりに said を使うこともできます。 ただし、請求項では said に更に the を付けることはしません。

また the や said が「前述の」という意味合いを含むのだからといって、やたらと the や said をつければ良い訳でもありません。前出の MPEP §2173.05(e) の初めの部分にもありますが、例えば lever が2つあって、つまり two levers で

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