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請求項での冠詞 “a” “the” の扱い2


すね、その次に the lever とか said lever と書きますと、「2つのうちのどっちだか規定がない」ということになって定義が確定していない、つまり indefinite だということになります。ただし翻訳者としては原文から余り逸脱もできません。原文に書いてあることは訳し出さなければいけませんが、書いてないことを勝手に挿入するのもやたらにはできません。ですからそれぞれの場合によった色々な工夫が必要です。

繰り返しますと、日本語の原文自体に「当該」とか「前述の」と書いてある場合が多々あり、翻訳者としては原文に書いてある以上 the,said,the aforementioned と対応する訳語を名詞の前に挿入するのが正攻法ですが、初めに記載されるものが複数あるのに後から記載される名詞、例えば「当該レバー」、「前述の レバー」が単数である場合があり、この場合直訳してしまうと請求項では indefinite とみなされます。前段落と重複しますが、具体的に書きますと、日本語の原文の請求項で「プラスティックのレバーと金属のレバーを含む装置で、前記レバーに穴があり、…」との記載があり、明細書の記載から「前記レバー」が金属のレバーだけを指していることが明らかである場合、直訳は “An apparatus including a plastic lever and a metal lever, the aforementioned lever having a hole, …” となるように思えますが、このままですと英訳の claim は “the aforementioned lever” の部分が indefinite となります。

更に、請求項の文中には始めて出るけれども内容からして the が付いても間違っていないものもあります。MPEP の同じセクションに出てくる例ですと、pipe の外側の表面 outer surface が初めて請求項で出てくる場合、the outer surface of the pipe で正しいです。これはパイプには外側の表面というのは一つしかないので the がついても間違えではないと解釈されるからです。同じような例は楕円の長径、球体の外面といったものもあります。ある請求項で楕円の長径が始めて出てくるのに the を付けていいなら、円の半径や直径が始めて出てくる時にも the radius とか the diameter と書いていいのかというと、これは場合によっては正しいのですが、間違えとなる時もあります。次頁「スカラー、ベクトル」参照。

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