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Patents(米国特許出願)

「から成る」


ほとんど全ての特許で使われる言葉ですが、英語では comprise や consist of がよく使われます。 ここで気をつけなければいけないのは両者で意味が異なるということです。 comprising や consisting of は transitional phrase といいますが、 comprising は open-ended transitional phrase と称され comprising の他に including, containing (共に「を含む」), characterized by(を特徴とする)といった表現があります。

この「開いた」動詞の場合は、comprising に続いて記載される要素(elements)を含みますが、 それら以外の任意の要素も含みます。一方 consisting of は closed-end と呼ばれ記載の要素以外は含みません(USPTO MPEP §2111.03参照)。

例えば「4つのタイヤからなる車」を “A vehicle consisting of four tires.” と訳してしまうと、この車はハンドルとか座席などのタイヤ以外のものは一切構成要素として含まないものとなってしまいます。ですから “A vehicle comprising four tires.” という翻訳が正しいのです。こうすればエンジンが更にあってもいいし、ブレーキも付けられます。

逆の例としてはMarkush groupがあります(USPTO MPEP §2173.05(h) I 参照)。「A、B、Cから成る群から選ばれる一つのx」という表現です。これは“x selected from the group consisting of A, B and C” と訳すのが正解です。例えば「金、銀、銅から成る群から選ばれる一つの金属元素」は “A metal element selected from the group consisting of gold, silver and copper”と訳しますが、これを“A metal element selected from the group comprising gold, silver and copper”と訳してしまうと、この群には記載の金、銀、銅以外の任意の金属元素を全て含んでしまいます。要するに金属なら何でもいいと規定している訳です。


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